今月、日本映画専門チャンネルで『めし』4Kデジタルリマスター版が放送された。次回=最終放送は3/10。
綺麗な映像で観て、これまで不明だったロケ地の一つが推定ながら判明した。
後半、川崎(南武線「矢向駅」付近)の実家に戻った三千代(原節子)は、「川崎公共職業安定所」の前の道で、友人の山北けい子(中北千枝子)と出会う。
けい子は小さい息子を連れている。会話の後、チンドン屋を見て微笑む二人。
このロケ地は「川崎のどこかだろう」とはわかったが、具体的な場所はまったくわからなかった。
道の横の広い空き地と建物は、なんとなしに「学校」かなと思っていたのだが。


今回の4Kデジタルリマスター版で、建物に文字が書かれているのに気づいた。不鮮明だが「時計」と「Tokyo」(赤枠)ではないかと。

ネット検索で「川崎」「時計」と入力したら、公開年の1951(昭和26)年、「東京時計製造株式会社」が川崎・溝の口にあったことがわかった。
ウィキペディアの東京時計製造によれば、本社所在地 神奈川県川崎市溝ノ口3241-5(1951年時点)とある。→現在の住所はいまだ特定できず・・・
この時計会社については他のウェブサイト等も参照。
次に「川崎公共職業安定所」。現在の溝口周辺のグーグル地図を見ると、「溝の口駅」付近に「ハローワーク川崎北 溝ノ口庁舎」(高津区久本3丁目)がある。
1951年当時同じ場所にあったかどうかは不明だが、道をはさんだ広い敷地(現在は大規模マンションのよう)があり、道幅も含め『めし』のロケ地にかなり
似ているように感じる。下記ストリートビュー写真(右=ハローワーク、左=東京時計製造鰍フ敷地跡?=推定)。地図の右側の方に多摩川がある。

三千代(原節子)と友人の山北けい子(中北千枝子)が「あれ夫婦じゃない」と言ってほほえましく見る「チンドン屋」。
成瀬映画のアイコンの一つだが、「チンドン屋」のショット展開(画面手前に向かってくるリズミカルな動き)としては本作が一番印象的だ。
これも4Kデジタルリマスター版の綺麗な映像で見ると、赤枠=「下北沢」と書かれているように見えるのだが・・・
なお、この『めし』Gの情報は、YouTube旧作日本映画ロケ地チャンネルにも今後掲載予定。

